【エッセイ】子どもがスーパーの卵を暖めたいといったら世の中の親はどうするのか?

子どもの悩み

今日の夕食はから揚げだった。

我が家はから揚げを作る時、卵を鶏肉に、醤油・酒・ごま油・ショウガ・ニンニクをもみ込ませ、卵とてんぷら粉を混ぜ、それを揚げるのだ。これが最高にうまい。

から揚げを作るのに、卵は必須だ。

卵といえば、私には忘れらない思い出がある。

小学校低学年の頃、昔関西某所にある「ノドカ村」と呼ばれている、自然のテーマパーク?に連れてってもらった。

そこでは田植えをしたり、芋ほりをしたり、いろんな田舎暮らしの体験ができた。

乳しぼりや、馬に乗る事も出来た。

自然が大好きな私は、ここを天国のような所だぁ!!

と喜び、小鹿のようにはしゃいだ。

そこには鶏小屋があり、生みたての卵を拾う事も出来た。

私は考えた。


「これ・・・この卵・・・もしかしたら中にひよこがいるんじゃない?」

今思えば、これは食用として持ち帰るものだと思うのだが、父は苦笑して私の野望な挑戦に付き合ってくれた。

「(卵温めるの)冷蔵庫の横に置いといたらいいんじゃない?」と母も言う。

今思えば、なんで誰も止めないねん!と突っ込みたくなるが、似たもの夫婦、かつ似たもの親子だったのだろう。

そして、卵をパックごと、冷蔵庫と棚の隙間にイン・・・・!!

なんとももったいない浪費である。

もし、今の私なら子供が卵を温めてひよこにするなどと言ったら間違いなく止める。

どうしてもやりたいと言われたら、応じたふりをして、子供が寝ている間ににおもちゃの卵と取り換えるであろう・・・

しかし、私も両親も、そんな事はしなかった。

案の定、卵はくさってしまい、埃まみれで出てきた卵は、ものすごい臭いがした。

こうして、卵を温めてひよこを育てるという試みはアッサリ終了した・・・

私は、市販の卵からヒヨコは生まれないという知恵を手に入れた。

私の両親は、高価な卵の代金と、テーマパークの入場料をかけて、大切な事を子供の私に教えてくれたのであった。

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